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吉川市WF推進協議会 さん
吉川市WF推進協議会 さん
2011/08/22 22:59:54
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むし歯予防のためのフッ素は害になる、という風評被害が広がっているのを皆様はご存知ですか?
巷では、全身への害作用があるとして歯や骨ばかりか、神経や内分泌、各種臓器、遺伝や発ガンまで列記されたチラシが市内の学校周辺でばら撒かれています。これ以上の毒はないかのような扱いです。
でもちょっと冷静に考えてみましょう。だって、フッ素は自然界のいたるところに存在する元素ですよ。地球が誕生した46億年前から存在する元素なのです。もし、太古の昔から地上に存在するフッ素に、前出のような全身への悪影響があるとしたら、人類は果たして生き延びてこられたでしょうか?フッ素には全身への害作用がなかった、と考えるほうが自然ではないでしょうか?
その証拠に、生物が誕生した海水中にはちゃんとフッ素が含まれています。ヒトの羊水にもフッ素がちゃんと含まれています。私たちの身体の成分として13番目に多い元素です。
それだけでなく、フッ素はヒトにとって必須栄養素ミネラルとして1972年から、国連のWHO(世界保健機関),FAO(食料農業機関)で認定されているのです。ちなみに、鉄もこの時一緒に認定されましたが、残念ながら、日本では鉄は知られているのに、フッ素は知られていないのが現状です。
むし歯予防で利用されるフッ素の効果と安全性は、世界では周知の科学的事実です。40年以上も前からWHOを含む150を超える医学保健専門団体によって推奨され、フッ素利用をしのぐむし歯予防方法はない、というのが世界の専門家の一致した意見です。
歯磨きや甘味制限をどんなに頑張っても、フッ素による歯質強化をしないとせっかくの努力が実を結びません。
特に生えたばかりの歯は、その表面が未完成なため、むし歯菌が出す酸によって容易に溶かされてしまいます。永久歯が次々と生えてくる学童期はむし歯予防の適齢期と言えるでしょう。
歯が完成してしまった成人ではどうでしょう?現在、成人の約8割が歯周病に罹っていると言われています。成人の歯周病は治っても歯肉が痩せるという後遺症が発生します。歯肉が痩せる=歯の根が裸になるという意味です。根の部分はもともと軟らかい部分ですから、とてもむし歯になりやすいのです。そういう裸になった根の表面をフッ素が強くして、むし歯菌の酸から守ってくれるわけです。
むし歯予防は、歯磨きや甘味制限といったむし歯菌対策だけでなく、フッ素で歯の表面を耐酸性にするという人間側の対策が不可欠なのです。なぜなら、どんな病気の予防も身体を丈夫にすることが基本、むし歯予防なら歯を丈夫にする=歯質を強化することが基本だからです。予防に終わりはありませんから、歯の健康維持にフッ素利用は生涯必要ですね。