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よしかわ便り

なかよし餅つき隊など 避難所訪問

騎西高校の避難所を訪問したグループに同行取材

避難所訪問 (元騎西高校)

 東日本大震災から1年が過ぎ、2度目の桜の季節が巡ってきました。
先日「東北の桜」の映像をテレビで見ました。桜に寄せる人々の思いは皆同じ、亡き人に思いを重ね、今は帰れぬ遠い故郷の桜を懐かしみ、皆一様に桜には特別な思いを抱いておりました。
 
 そんな時、埼玉県内でも多くの人が避難しており、中でも双葉町は役場ごと元騎西高校(加須市)に集団移転していて、その方々のことを決して忘れてはいけないという思いでお伺いしました。
 今回はネオポリスで20年以上活動している「なかよし餅つき隊」と市内若手ボランティアグループによる「鯛焼き、たこ焼き」の2グループに同行しての取材となりました。
 ボランティアの方々は、この冬、石巻にも行かれて活動をされている方々で、慣れた手つきで次々と準備を進めて行きます。
早くも1人、2人と住民の方々が並び始めるころには、たこ焼きや鯛焼きの香ばしい匂いが漂い、トン汁の味噌の香り、ペッタンペッタンという威勢の良い餅つきの音が辺りを和ませます。 ひと時でも、心安らぐ場になってほしいものです。
騎西高校では当初 1,400人ほどの被災者であふれていたそうですが、現在は280人ほどが集団生活を送っているということです。
食事はいまだに3食ともお弁当で不自由な生活を余儀なくされていると伺いました。
 ある女性の方と話していて、一番困っているのが食事という答えが返ってきました。
お弁当なので献立が限られ、和え物やお浸しなど普段何気なく口にしていた食物が
懐かしく、また自分で調理してみたいと話されていたのが印象的でした。
先の展望の見えない中で、いつか故郷へ帰れるという思いをつないで懸命に頑張っている人たちのことを忘れてはいけない、そして当たり前の日常を早く取り戻してあげたいと思いました。
動画でご覧ください。音が出ます。↓