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よしかわ便り

体験稲刈り 2012

家族みんなで稲刈り体験をしよう!

2012年9月15日市民農園にて体験稲刈りの取材をしてきました。
毎年恒例の農政課主催の農業体験イベントです。
5月に田植えをした水田は、農家の皆さんによって水を管理し、肥料を与えていただき、草むしりなどのお世話をしていただいて、立派に成長していました。
田植えの様子

カマが貸し出されます。<br>取扱い注意!!
カマが貸し出されます。
取扱い注意!!
田んぼに到着!
田んぼに到着!
収穫が終わって、吉川産の新米で作ったおにぎりをいただき、解散です。

今回、指導に当たっていただいた、米の会の飯箸 充久(いいはし みちひさ)さんにお話をうかがいました。

昭和30年前後。私の子どもの頃は稲刈りをするとイナゴがたくさん取れて、それを売って学校の教材を買ったんだよ。今はイナゴもいなくなったね。

でも、農薬が改良されて環境に優しい、人体に悪影響を与えないものが出来てきて、また減農薬の流れもあり、水路に生き物が戻ってきた。

お米を作るには、八十八の作業が必要と言われていて、それは大変な仕事。だから後継者が育たず、休耕田が増える一方なんだよ。
休耕田には雑草が生えて衛生上も防犯上もよくないよね。枯れ草に火が着いて危険なこともある。
しかし、一度休耕田になると、また水田に戻すには数年の年月がかかるんだよ。
水田が無くなると水を溜めておくことができず、50mm程度の雨でも住宅地は床下浸水となり水害が増える。

青々とした水田が広がる風景は、食を支えるだけではなく、川に挟まれた吉川にとっては大切な防災対策になんだ。だから水田を守って行かないとね。
今はコンバインを使って収穫するようになったんで、楽になったよ。
昔は稲刈りの後、こうして稲を天日で4~5日干して、手作業で脱穀していてね。
田んぼに落ちた「穂」は子どもたちが拾い集めるんだ。これが落ち穂拾いだね。
丹精込めて作った米を一粒たりとて、無駄にしたくないんだよ。

毎年こうやって体験をしてくれることで農業に興味をもってもらえると嬉しいね。

飯箸さんは、子どもたちに丁寧に指導をしながら、田んぼだけではなく、吉川の環境についても興味をもってもらいたいとお話されていました。
広大な水田を維持管理し、吉川の食を支える皆さんと触れ合い、貴重なお話を聞くことができました。
体験稲刈りの動画はこちら↓