よしかわ便り
2010年7月18日 吉川八坂祭りを取材しました。
八坂祭りは五穀豊穰、悪疫退散などを願って
神輿９基、山車８基、子ども神輿１０基が繰り出します。
例年約４万人の観客が訪れる中、
「あぃよ、あぃよ」の掛け声とともに御輿の練り歩きが始まります。
肩に担いだ神輿を頭上に上げ、
さらに空中高く放り上げる荒々しさで
「あばれ神輿」と呼ばれ、全国でも珍しいお祭りです。
夜８時。
各町会を練り歩いていた神輿が
吉川神社近くに集結し、
いよいよ神輿競演のはじまりです。
その昔は女人禁制。
女性は神輿に触れることも出来ませんでしたが、
現在は女性も威勢よく担いでいます。
430年の伝統『吉川甚句』の声も高らかに、
年番（行事をしきる当番）の栄町一区の御神輿から始まります。
♪西は中川、東は江戸川、間（あい）で栄える栄町
♪（中略）♪吉川の八坂祭りが二度あるならば
可愛いあの娘と二度会える♪
その昔は一つの神輿を町内で廻していましたが、
傷みが激しくなり、現在は吉川神社に奉納されて、
その後各自治会で神輿をもつことになったそうです。
こんな『甚句』や、お囃子なども全て、
伝統行事を引き継いでいこうという
町会の役員さんたちの努力が感じられます。
子ども神輿や高張り提灯など、地元の子どもたちは、
小さい頃から「お祭り」を経験しているのです
