よしかわ便り
点字サークル「てん点」さんの活動を取材しました。
吉川小学校の総合学習「福祉」の講師として、点字サークル「てん点」の鈴木 喜美代さんが招かれ、4年生を対象に「点字教室」が開催されました。(2010/10/21)
点字サークル「てん点」さんは、中途視覚障害を持った方々と地域の皆さんが一緒に「点字」を楽しく学び、イベントを通して交流していくことを目的とした団体です。
1校時目
4年生全員で鈴木さんの日々のお話をお聞きしました。
大人になってからの病気で少しずつ見えなくなって来て、今現在は左目は全く見えず右目はわずかに見える状態だそうです。
日本点字図書館で点字を習得し、やれば出来る、友達が出来た、ことをきっかけにスポーツや映画お花見など積極的に外へも出るようになり、不自由さも人それぞれと思うようになられたそうです。
日々の生活品をご紹介いただきましたが、なるほどと思うものばかりですです。
この時計は触読時計といい、蓋を開け針に触って時間を確認します。
この電卓はキーを押すと音声で読み上げます。
質疑応答の時間では多くの児童の皆さんから質問がありました。
Q 家の中にいてどこに何があるのかわかりますか?
A 家の中のことは大体わかります。
包丁を使うときは指で長さを測ったり、工夫をしています。
Q スポーツをされると言われましたが、どうやるのですか?
A 補助をお願いしたり、サッカーなどはボールの中に鈴が入っていたりと工夫次第で出来ます。
Q 子育てで困ったことはありますか?
A 皆さんの家庭と同じですが、一番上の子供の時には読んで上げられた絵本が
末っ子の時には読んで上げられなかったのが悲しかったですね。
怪我としてもどこだか分からずこれも困りましたが、子供に助けて貰うことも多いのですよ。 等々
拡大した点字ボードは点字学習
講座では欠かせないものです。
小型携帯用点字器です。
6行まで書けます。
2校時目
点字の仕組みや歴史を学び、そのあとに実際に点字を書き(打ち)ました。
点字に凹面と凸面があり、書くときは凹面、読むときは凸面となるそうです。
6個の点で全てを表し、五十音、数字、アルファベット、また濁音なども
全てこの6個の点で表すことが出来るのだそうです。
一通りの説明のあと実際に点字を書いてみました。
最後に自分の名前を書き、あっているかサークルの皆さんが触読(触れて読むこと)してくれました。
あっという間の2時間でした。