熱中症と言えば真夏と思われる方も多いと思いますが、身体が気温の上昇になれていない梅雨の合間にも、熱中症が発生することがあります。
早くから暑さに体を慣らすことが大事で、日頃からウォーキングなどで汗をかく機会を増やしておけば、急な体温上昇にも対応できる身体を準備できます。
また、高齢者は、汗をかきにくく、暑さやのどの渇きを感じにくい傾向がありますので、のどが渇かなくても、水分を取る習慣をつけましょう。
熱中症は、自分自身で予防することも大事ですが、小さなお子さんや高齢の方に対しては、周りにいる方が気をつけてあげることが必要です。
熱中症について、予防や適切な対応方法を知り、暑い夏を健康に過ごしましょう。
私たちのからだは、暑いときや体温が高いときには、皮膚の表面から空気中に熱を放出したり、汗をかき、その汗が蒸発するときに熱を奪うはたらき(気化熱)を利用することにより、体温を一定に調節する仕組みが備わっています。
また、汗で失った水分や塩分(電解質)の調節も適切に対処できるように備わっていますが、熱中症は、この体温や電解質を調節する機能をコントロールできなくなった状態です。熱中症にかかると、めまいや立ちくらみなどの軽い症状から、重症の場合は、けいれんや意識障害、死亡することもあります。
特に意識がもうろうとしている場合などは、急いで病院に行き、点滴などの処置を受けることが重要です。
熱中症の危険性に対する警戒を促すため、これまで国では「熱中症警戒アラート」を発表していましたが、熱中症による、重大な健康被害が生じるおそれがある場合に「熱中症特別警戒アラート(熱中症特別警戒情報)」が環境省から発表されることになりました。
「熱中症特別警戒アラート」は、気温が特に著しく高くなることにより、人の健康に重大な被害が生じるおそれがある場合に発表されます。
県内すべての暑さ指数情報提供地点における、翌日の日最高暑さ指数(WBGT)が35に達すると予測される場合に発表されます。
熱中症特別警戒アラートが発表された場合は防災行政無線を放送し、市民のみなさんにお知らせします。
市では、暑さの厳しい夏の日中に外出した際などに熱中症にかかることのないよう、一時的な休息所(まちのクールオアシス)として一部の公共施設を開放しています。
6月1日から9月30日までの期間、各施設の開館日・開館時間内に利用できます。