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よしかわ便り

朗読サークル「きんもくせい」

結成以来27年間、「広報よしかわ」「議会だより」「社協だより」等をテープに吹き込み、目の不自由な方に毎月届けているサークル。現在メンバーは18人、4人1組で年間4~5回担当している。

広報2月号の録音作業
広報2月号の録音作業
受け持ちの記事を一人が読み、他の方は録音機の操作、そして原稿の確認をします。納得がいくまで何度もマイクに向かい、90分テープに収まるように収録します。
※写真は点字器。<br>テープに点字でタイトルを打ち出す。
※写真は点字器。
テープに点字でタイトルを打ち出す。

午前中およそ3時間半は収録にかかり、午後はダビング作業、テープに点字でタイトルを付けて、作業はひと段落です。その後は担当の地区ごとに利用者宅のポストに入れて終了です。
 活動の趣旨を伺うと「健常者も目の不自由な方も同じ市民としての情報提供は平等の権利で、必要不可欠と考えます。」という明快な答えが返ってきました。
 又「聞いてくれているか分からないけれど、達成感があります。基本的に声を出すことが好きなんですね。」「視覚障がい者の集まりに参加し、自己紹介した時『あっ、この声だ。』と利用者の方が気づいてくれた時、私たちのテープを聞いていてくれるのだとわかり、とても嬉しかった。」と話してくれました。
 最近の課題として、カセットテープに代わるデジタル録音システムがあげられています。DAISY(Digital Accessible Information System)と呼ばれている録音方法でテープと違い、目次から読みたい項目やページに飛ぶことができるそうです。
 専用の機械やPCで再生ができます。録音機は25周年記念として「ふれあいの歌基金」から資金援助を受け、購入できたそうです。しかし、製作者の機械操作の問題や、担当スタッフ不足、利用者さんの再生機の購入価格など、問題は沢山残されているようです。
 日頃なにげなく読んでいる広報誌が、「きんもくせい」の方々の不断の努力の上に、「声の広報誌」に作られていることに驚きました。
 いろいろご苦労はあるでしょうが、高い志が今日の活動の支えになっているようにお見受けしました。テープに込められた、皆さんの思いはしっかりと届いている事と思いました。(N)

 
連絡先(お問合わせ先)
社協ボランティアセンター 電話 981-7559