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よしかわ便り

安心安全 吉川産農産物産直めぐり「夏編」

2011年6月18日 吉川産農産物の産直めぐりを取材しました。

夏ねぎの生産者、JAさいかつ吉川園芸部の飯箸充久さんの畑から。
吉川には約60ヘクタールのネギの作付けがあり、深谷の冬ねぎと、吉川・越谷の夏ねぎが有名で、埼玉県は全国でも有数のネギ生産地となっています。
吉川の夏ねぎは、厳しい基準をクリアして国の「指定産地」に指定されており、教科書でも紹介されています。
硬くなるので、ネギ坊主ができにくい品種に改良されるなど、日々研究されていますが、集中豪雨があると根が腐ることがあるそうで、常に自然との戦いです。
主に東京市場に出荷され、地元では手に入りにくいのですが、吉川市内の学校給食で使用されています。
次に、お米の特別栽培の生産者、JAさいかつ吉川米の会の宮崎勇樹さんの田んぼへ。
農薬を基準の半分以下に抑えた、埼玉県で認証を受けた特別栽培農産物です。
JAさいかつフレッシュファームには23軒の登録農家があり、残留農薬や食味の良さなどの検査をクリアしたお米だけが販売されます。
化学合成した肥料は一切使用していません。
田植えから40~50日後に「中干し」と言って、水田の水を1~2週間切り、1株当たりの本数を調整します。
その間に穂の生育状況を検査し、その年の肥料(穂肥:ほごえ)の時期や量などを決めます。肥料の調整は大変難しく、少ないと実りが悪く、多いと育ち過ぎて、台風などで倒れてしまいます。
お米は1年に1度しか収穫できませんので、農家の方たちのご苦労は大変なものです。
次は、枝豆を出荷している吉川市農業委員の笹本秀夫さんの畑にお邪魔しました。
最近は、消費者が季節を前倒しして枝豆を食すので、本来は春に行う種まきも真冬の2月から始めます。
ハウス栽培をして、4月に出荷を開始します。
6月出荷の枝豆はトンネルのようにビニールをかぶせて育て、旬である夏には露地ものが出ます。1つのさやに3つの豆を育てるのは難しい技術を要するそうです。
県の地域指導農家の奥村隆司さんのビニールハウスを見学。
JAさいかつ吉川支店内にある農産物直売所「フレッシュファーム」を立ち上げた方の一人です。
フレッシュファームでは、「吉川産でその日の朝に採れたものを出荷する」という規約が作られました。
奥村さんのトマトは、施設ハウスで育てられています。トマトは土の水分を極力控えることにより、甘みが増すそうです。奥村さんの甘いトマトは、「フレッシュファーム」で購入することができます。また、自宅でも販売しています。
春日部農林振興センター矢島さんのお話し。
震災を機に、消費者が安全な食べ物を求めるようになりました。
埼玉県では、以前から新鮮で、安心して食べられる農産物を流通コストを掛けずに安く消費者に届けるよう、地産地消を目指し、食物自給力を上げる取り組みを行っているそうです。

今回の産直めぐりで、生産者の皆さんとじかにお話しし、安心安全な農産物を作るには、大変なご苦労があることが分かりました。常に自然の変化を受け入れ、工夫し、経験を重ねて、美味しくて安心して購入できるお米や野菜を私たちに届けて下さっています。
私たち消費者が地元の農家の皆さんと支えあって行かなければ、農業から離れてしまう生産者が増えることになると、強く感じました。
今回の「安心安全吉川産農産物産直めぐり「夏編」」で訪問した農家さんとアドバイザーさん

訪問農家   飯箸 充久(二ッ沼)夏ネギ
       宮崎 勇樹(鍋小路)特別栽培米コシヒカリ(生育状況)
       笹本 秀夫(上笹塚)枝豆
       奥村 隆司(保)キュウリ、トマト
アドバイザー 春日部農林振興センター技術普及担当 矢島 久史 課長
 
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